「綿密な計画」、「柔軟な修正」大事なのはどっち?

思考法

新しいことにチャレンジしていますか?

大枠を掴んだら、まずは初めてみましょうよ。
ものごとを継続するためには、初めてから修正できる力の方がはるかに重要です。

飛ぶ前に考えるより、飛んだら修正

当たり前のことのようですが、飛行機には飛び立つ前から予定ルートが決まっていますよね。
でも、上空の条件によっては、必ずしも、予定ルート通りにピッタリ飛べるとは限らない事も想像がつきます。

では、正確に予定通り飛んでいるのは、どれくらい割合だと思いますか?

実は、予定通りのルートはまったく飛んでいません。
飛行機の補助翼は絶えず細かく微調整を繰り返しています。

そうやって、できるだけ予定ルートを外れないように修正して、私たちは何事もなかったかのように、目的期に到達できています。

飛行機の操縦をした事がある人は少ないと思いますが、車や自転車だってそうですよね。
道なりにまっすぐといっても、無意識のうちに微妙なハンドル操作を繰り返して、イメージ通りの安全な走行ラインをキープしています。

「新しいことを始めたい」そんな気分になることが、きっとありますよね。

独立して、自分のビジネスを起こしたい人もいるでしょう。
Instagramに興味があるので初めてみようかなという小さな事だって「新しいこと」です。

そんな時、もちろんある程度の下調べは重要です。

ところがここでいつまでも机で会議している人がいます。
まさに、机上の空論。

もう一度飛行機を想像してください。
離陸してたった5分後に吹く風でさえ、どの方向にどれくらいの強さか。完璧に予想することは不可能なのです。

思い通りなんて、ひとつも進まない

ビジネスでも、新習慣でも、なにかを計画しようとしたときに、思い通りに進むことなんてひとつもありません。

例えば、「ダイエットをしよう!」そんなことを考えたとしましょう。
(明日から頑張る?ダメダメ、今日から始めなきゃ)そんな風に思ったあなたは優秀です。
炭水化物を控えた方がいいのか、1時間程度のウォーキングをした方がいいのか、体組成計はどこのメーカーがいい?、やっぱり自己流じゃなくてジムと契約したほうがいいかしら・・

そんな日の夕方、懐かしい友だちが近くまで来たので寄ってもいい?とケーキを持って遊びに来るかもしれません。

ビジネスでも同じで、想像していたとおりに行くことなんてまずありません。

でも、計画を修正するのって、勇気が要りますよね。
できれば変えたくないという心理が働いてしまいます。
どうしてなんでしょう。

それは、きっと間違いを認めることになるからでしょうね。

想像力が足りなかったか、計画が悪かったか、知識不足だったのか、そんな風に感じてしまうものです。

アメリカの元大統領アイゼンハワーは、軍の司令官時代に「計画そのものに価値はない。計画し続けることに意味がある。」ということを言っったそうです。

100年くらい前の人ですが、言わんとしていることは、今でいうPDCAサイクルです。

PDCAサイクル

聞いたことがある人も多いと思います。
最近はPDCAじゃ足りないっていう発展理論もありますが、僕はシンプルにPDCAを実践し続けています。

改めて、PDCAとはなにか。

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(評価)
  • Action(改善)

この、頭文字をとっているわけですね。

PDCAの不足やデメリットを語っている人の共通点があります。
それは、サイクルが遅すぎるということです。

とくにこの記事でお伝えしたいのは、「Do(実行)」以外に時間をかけすぎというパターン。

計画に半年、実行に移して数ヶ月、年度末に評価、来年度は改善しよう・・現代のビジネスはそんな悠長に展開しません。

大枠を捉えた長期的なPDCAももちろん重要ですが、日々のタスクでは、一日のうちに何度もPDCA回すのです。
朝一の仕事は昼には改善、夕方練り直したら、明日には改善されているというくらいのスピード感で仕事をしたいものです。

小さい修正は簡単

もう一度、飛行機のルートを思い出してみましょう。

補助翼は絶えず動いていて、予定ルートぴったりに飛べることはまったく無いと書きましたが、機体を傾けて大きく旋回することはそれほど多くないと思います。

この小さく素早い改善を繰り返すことで、実質的には「ほぼ予定通り」に見えるわけです。

このブログも含めて、今まで数千という記事を書いてきましたが、一通りできたら、投稿してしまいます。
誤字脱字の修正はもちろんですが、時間がたつと時代に合ってないとか、言い回しがわかりにくいなど、後で気付いたらすぐに修正します。

どんなビジネスでも、予定ルートを大きく外れて致命的な問題が発生してからの修正は大変です。
すぐに行動してみる事ばかり強調されることもありますが、行動したら、細かい修正を重ねることも重要です。

まとめ

アクションを起こす前に考えすぎていませんか?

ますます複雑になる現代社会で新しいことにチャレンジするには、ざっくり計画して、まずはやってみること。
そして大事なのは、綿密な計画よりも、絶えず細かい修正を試みることです。

小さなPDCAを何度も繰り返し、日々のタスクを改善しましょう。
その積み重ねが、新しいチャレンジ全体の改善に繋がります。

この記事を書いた人

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長岡慶一郎。札幌出身。システム開発、寺院仏具の仕事などを経験。合同会社長岡念珠店を経営。販売だけでなく、数珠の作り方や知識に関するオンラインスクールの運営中。現在は、経営ノウハウを生かし、スモールビジネス向けのコンテンツを発信、起業・副業したい人のための個人向けコーチングにも注力している。2022年より「まなびライフオンライン講座」もサービス開始。

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