私たちは日々、様々なタスクに追われて過ごしていますね。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ・・と、結局、やるべき事がなかなか進まないと感じることはありませんか。
本当に忙しい場合もあれば、案外、気が散って集中できないだけという事が原因かもしれません。
この記事は、集中力を高める時間管理術をお伝えします。
小学校の授業は45分、大学の講義は90分。
ところが、人が集中できるのは、たったの25分と言われています。
「25分の集中」を1サイクルとすることで、あなたの生産性は格段に上がります。
仕事だけではなく、家事や勉強にも応用できますね。
このテクニックをスムーズに進められるオススメのアプリも紹介します。
タスク管理
ビジネスパーソンは、普段からタスク管理の方法に頭を悩ませている人も多いでしょう。
すでに、タスク管理の方法が確立している人は、それを崩す必要はありません。
ただ、これと言った方法がないという人であれば、最低でもまずは、タスクを書き出すところから始めましょう。
俗にいう「やることリスト」、「ToDoリスト」と呼ばれるようなものです。
集中力について知りたかったのにタスク管理が関係あるの?と思うかもしれませんが、この準備はとても重要です。
集中できないときの行動を冷静に振り返ってみてください。
- 急いでやるべきこと
- 近いうちにやらなくてはいけないこと
- できればやりたいこと
- やらなくてもいいこと
これらの区分が曖昧で、さらにプライベートな趣味のことなども優先順位が曖昧になっています。
リスト化すると、それらが見えてきます。
もうひとつの理由は、リスト化することで、何からやるべきか、次は何をするかを決断するまでのスピードが格段に上がります。
例えば、「何か飲みたいものがありますか?」と聞かれるよりも、「コーヒー、紅茶、ミネラルウォーターがありますがいかがですか?」と選択肢を聞いてくれた方が、はるかに早く決断できます。
タスク管理は、紙のノートに書いても良いですし、今は便利にアプリがたくさんありますので、スマホやPCを利用して管理する方法もあります。
僕の場合は、Evernoteという手帳アプリの中で、タスク管理用のノートを作り、そこにまとめています。
有名なところだと、Google Keepもオススメです。
無料アプリでもいろいろありますので、見た目や使い勝手で、お好みのものを探しましょう。
ライフスタイルにもよりますが、クラウドでPCでもスマホでも同期するようなアプリがオススメです。
EvernoteやGoogle Keepはクラウド保存になります。
時間のルール
さて、やることが決まったら、実践編です。
25分の集中
冒頭でお伝えしたように、「25分の集中」というのがキーワードになります。
なぜ、25分か。
これは、イタリアのフランチェスコ・シリロが考案したと言われています。
心理学者や脳科学者かと思いきや、彼はコンサルタントというの興味深いです。
理論ではなく、現場の経験則から導き出した数字なんでしょうね。
ポモドーロ・テクニック
25分集中したら5分休む。
これを1サイクルとしてタスクに取り組む方法を、ポモドーロ・テクニックと呼ばれています。
「ポモドーロ」というのは、イタリアのトマトのことです。
ポモドーロとは、トマトのこと
フランチェスコ・シリロが使っていたタイマーがトマト型だったそうで、その名前が付いたそうです。
何かの本で、集中力と時間推移との関係をグラフにするとトマト型になるなんていう話を読んだ記憶もあるので、諸説あるのかもしれません。
一般には、シリロさんが使っていたトマト型タイマーと言われているようですね。(参考:Wikipedia ポモドーロ・テクニック)
「 25分集中したら5分休む」のことを、「1ポモドーロ」として単位のようにも使われています。
スマホの使い方は要注意
25分の計測については、やはりタイマーを使うのが良いでしょう。
スマホにも標準でタイマー機能はあると思いますし、次の項で紹介しますが、専用のアプリもあります。
スマホを使うというのは、実は落とし穴でもあります。
ここは個人差があるところですが、スマホを見えるところに出しておくだけで集中力が落ちるというのは、最近よく言われてることです。
アラームが鳴れば音は聞こえるけど、見えないところに隠しておくというのもいいでしょう。
または、余計な機能がないキッチンタイマーを使うというのも、良い選択だと思います。
僕の場合は、ほとんどのアプリの通知をオフにしていますので、音が鳴る機会はごく限られています。
お客さんから電話や公式LINEからの問合せに関しては、今集中している作業よりも優先度が高いということで、通知音を鳴らしていますが、それ以外のアプリは全て通知をオフにしています。
とくに影響が大きいのはSNSアプリですね。通知音はもちろんですが、赤いバッチが出る度に気になってしまう人も多いでしょう。見たいときにはどうせ開いて見るので、SNSについてはバッチ表示もオフにしてしまうのはオススメです。
自分のタスクにあった流れを掴もう
初めて、ポモドーロ・テクニックにチャレンジして見ようという人は、とにかく25分を測って、ひとつの作業に取り組んでみると良いでしょう。
想像以上にあっという間にアラームがなって、驚くと思います。
それができたら、5分の休憩を挟んで次の25分に続けることができます。
先述の1ポモドーロを基準として4ポモドーロ回すと、休憩も含めて2時間になりますね。
この4ポモドーロをひとかたまりとして、一度長めの休憩を取ると良いでしょう。
これは、多くの人に当てはまる一般論として言われていることですので、本当に25分が良いのか、4ポモドーロがい良いのか、それは自分自身で実験しながら最適値を見つけていくと良いですね。
朝から晩までポモドーロというのも悪くないかもしれませが、一日中、孤独に自分のペースだけで作業できるわけではありません。
1~2時間、ここ一番集中して片付けてしまいたいという作業の時に、2ポモドーロでいけそうなのか、4ポモドーロかかるのかとおおよその見立てをして、一気に作業に取りかかると有効です。
便利アプリ
タスク管理はスマホが便利ですが、集中タイムにスマホを使うというのは、意見が分かれるところです。
先述のように、集中力が落ちないように設定を工夫すれば便利ですので、オススメのアプリをひとつ紹介しておきます。
iOS:集中|勉強・仕事用タイマー
Android:集中 – 勉強・仕事用タイマー
タイマー機能としての使い方は実にシンプル。
最初から、3パターンがプリセットされています。
- 10分集中、1分休憩
- 25分集中、5分休憩
- 60分集中、10分休憩
このうち、ポモドーロ・テクニックを試したいという人は、中段の25分モードを使ってみると良いでしょう。
タイマー機能の他には、使用実績が記録される機能がありますので、継続して何かに取り組んでいる人は励みになりますね。
あとは、集中するためのアドバイスも見ることができます。
まとめ
集中力を高めて生産性を上げることは、先延ばし対策にもなります。
アプリは便利ですが、スマホが集中力の邪魔になっては本末転倒。使い方には注意してくださいね。
マルチタスクになりがちという人は、集中して一気に片付けるために、25分集中のポモドーロ・テクニックを試してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
長岡慶一郎。札幌出身。システム開発、寺院仏具の仕事などを経験。合同会社長岡念珠店を経営。販売だけでなく、数珠の作り方や知識に関するオンラインスクールの運営中。現在は、経営ノウハウを生かし、スモールビジネス向けのコンテンツを発信、起業・副業したい人のための個人向けコーチングにも注力している。2022年より「まなびライフオンライン講座」もサービス開始。
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